「二人ゴト」絡みづらい女王


今は娘。


私の住む地域で放送しておらず、今まで見たことのなかった「二人ゴト。」
あまりにも私の中で亀井さんがアツくなってきたので、その回だけでもと、なんやかんやの筋か
ら入手、ウワサの「愛の部屋えりりん乱入編」を見ました。
高橋さんの回の最終回に亀井さんが訪問、二人きりのフリートークが数分あるのです。
めずらしい組み合わせに、果たして二人がどんな会話をするのかとわくわくしましたが。


…………きつすぎです。


見てられません。視聴者をこれだけおろおろさせる高橋さんって、どうなんでしょう。
亀井さんが来る前のひとりでなんやかんやしてるのはまだいいんですよ。
ああ、高橋さんだねえ、ほんとすげえなあ、て感じで。
何がキツかったかっていうと、自分よりずっと年下の後輩に対する彼女の態度。
つまり、亀ちゃんへの接し方です。
もちろん、いじわるしたとかいうわけでは当然なく、二人ともにこにこと、ピンクのお洋服もふ
わふわと、くすぐったくなる女の子トークではあったんすよ。
だがしかし。


キャッチボール不可能。


普通の仕事仲間として下の立場、亀井さんの側に立って見ると、こんな先輩キツ過ぎます……。
天然としゃべりのヘタさが相まって、コミュニケーション取りづらすぎです。


こちらから話を振っても、持ちあげてもノってこない。
「似てない? 似てるでしょ?」
と似顔絵を示され、自慢話かな、と
「かわいいです、似てます。似てるー」
とノってみれば
「まあ似てないんだけどね」


ヲイ!(ミキティ風)


話の接ぎ穂としてどうでもいい質問を投げかけたら「ないしょ」とか言いやがるし、こっちに振
ってくる話はレスポンス取りにくいし……ひい。


「もお。どうして欲しいのー」


という、亀ちゃんの心の声が聞こえてきそうでした。


対照的に、亀井さんがすごく気をつかっていたのが印象的でした。
若いのにちゃんとしているなあと感心しましたね。しかしあの場面で気をつかうべきなのは、本
来先輩である高橋さんなのです。ああ、これさんまさんに見せたらすごい雷落ちますね、きっと。
ていうか、落として欲しい。マジで。これは、誰かにどかんと怒られるべきものです。
ヤンタンでは絶賛してましたが、笑いとしてはともかく、人として厳しいです。


ほんと、きっついなあ……。


なにがってキモい心配なのですけれど、こんな応対してたら、そりゃあ仲良くなれませんよって
話です。
『哀ちゃん』を、ネタとは思えなくなってしまいました。
これまで、テレビやラジオの向こうのバラエティとしてしか、彼女のトークを見たことがなかっ
わけです。
そこに、かなり素に近いと思われるこの「二人ゴト。」目からウロコの思いです。
高橋さんのすごさ、私はわかってたつもりでじぇんじぇんわかってなかったですよ。


こんなにコミュニケーションとりにくい子が、思春期の女の子集団の中で大丈夫なんでしょうか。
思わず過去のメンバー同士仲良し話なんかを思い返してみましたが――よく考えたらいろんな人
と遊びに行ってますよね。
それに、こんな一瞬の、しかもテレビに映った姿で判断するなんて性急です。落ちつけ、私。


にしても、彼女に距離を置いてる感のあるメンバーが多いのに、悲しくも納得してしまいました。
相手に対して気をつかわなさすぎます。
そしてそれはどうやら、目下の者に対して顕著な様子。一番マズいパターンですよ。


すごく高橋さんを貶しているような今回のテキストですが、感情移入ゆえです。
この回の「二人ゴト。」すごいすごいと聞いてはいましたが、正直ここまでとは思いませんでした。
視聴者無視の一人遊びの方が注目されてたっぽいですが、私はこっちが気になりましたね。


そして、亀井さん。


時折見せた本音の目。
高橋さんのアレなアクションに対して、きっちりと気持ちが顔にでてます。
終始にこにこ、へらへらと言ってもいいくらい笑ってたからこそ、どろりとこぼれた感情が、
リアルにコワかわいかったです。
彼女はやっぱり「天然」なんてくくりだけでは物足りません。
すごくよく見てるし、考えている感じ。
ちゃんと先輩として相手をたてる、トーク番組としての成立を意識している、天然天然といわれ
るけど「バカ」をふくむ天然ではないことがはっきりしました。
知的天然です。ポンちゃん飯田さんと同系列ですが、黒い部分があるあたり、お人好しポンちゃ
んや、御しやすいカオリンとはひと味もふた味も違います。


今さら何を言ってやがるといわれそうなコメントですが、予感が確信に変わりました。


亀ちゃんはくる。
くーるーきっとくるー、と古すぎる歌を歌いたくなるくらい、これから来ますね。
これからこの子を逐一見られるのかと思うと、楽しみです。


亀井さんの目に高橋さんがどう映っているのか、怖くなってしまいました。ひい。