「亀井絵里写真集」を全頁(全ページ)語る 壱


やってみようかと思います。正直なかなかアレな行為ではあるうえに、読んでる人もほとんど
いないだろう当サイトですが、今年私を大いに楽しませくれた亀井さんに敬意を表して、自分
勝手なお礼状というかファンレターといいましょうか。ていうか、もう完全に亀井さんサイトだな
この行為。
藤本さん推しだなんてもう言えない、言えやしないよ……。
さておき、どんな形式にしようか、青年漫画誌グラビア系(「ほんとは淋しいときもあるんだ……」
とか「女の子のヒミツ、知りたい?」とかさむさむポエムを亀井さん自身の言葉として紡ぐ)
という手もありますが、気持ち悪さに自家中毒を起こすこと間違いなしなのでやめておきます。




―表紙―
●曲げた指を喉元にあててこちらを見つめる、繊細な雰囲気をただよわせる少女。背景は灰色
の壁。黒髪、紺色の服、生命力の感じられない人形めいたなめらかな頬――袖の赤いラインだ
けが、この表紙における唯一の暖色だ。ゼリービーンズなんかを連想させるポップな田中さんの
写真集や、健康的な愛らしさが眩しい紺野さんの写真集の表紙なんかとはまるで違って、十代
のアイドルの写真集らしからぬ沈んだトーン。
カメラ目線の亀井さんが、両手の指を紺色のジップアップの上着(あとからジャージと判明)の
首もとのファスナーにかけて、今まさにそれを下ろすところ――という想像をふくらませる写真。


●いつも下ろしている髪がすっきりまとめられているせいで、普段とだいぶ雰囲気が違います。
こちらを見つめたまま服の前身ごろをはだけようとする少女。『いかにも』なグラビア的雰囲気
の写真ともいえますが、向けられた亀井さんのまなざしは平板でまっすぐで、どこかしらこちら
の居住まいを正させる印象すら受けます。準備はいいですか、と訊かれているような。直接的
な性的誘惑よりもその指先から広がる、このページとともに紐解かれる「少女――亀井絵里
世界」を予感させ、かすかにどきりとしました。




全ページも書くことあるかなと思ってたけど、一枚の写真の威力って想像以上にすごいみたい
です。じっと見てると何か語りかけられてるみたいで、活発に言葉が湧いてきます。自分自身
が亀井さんのことをすごく好きだという気持ちのせいも、もちろん大きいとは思いますが。
って、好きとかあからさまに書くの恥ずかしいなあ。こんな写真集全ページを語るなんてアレ
なことをしようとしている人間が好きだなんて! でも水着写真とかだとあんまり語ることはな
い気がします。水着が多くて、正直恥ずかしかったです。後藤さんや松浦さんみたいにナイス
バディだと水着写真集でも「ほうほう」と喜んで見ることができると思うのですが、亀井さんだ
とキツい。肉体的な部分に興味がほとんど行っていないし、体つきが子どもっぽいんですよ。
なんか背徳感が。需要からして仕方ないんだろうけど、水着は二、三枚でお腹いっぱいです。


案外全ぺージすんなり行けそうです。表紙だけでこんなに分量が……。つづく。